出版翻訳の仕事とは

外国の文学作品を日本の読者に見てもらう、言ってみれば外国文学の日本への"輸入"に欠かせない役割を果たしているのが出版翻訳と呼ばれる分野です。

翻訳にも色々有りますが、皆さんはこの出版翻訳と呼ばれる分野について御存知でしょうか。

勿論出版翻訳とはその名の如く外国の出版物を日本語に翻訳する作業なのですが、これも当然ながら決して簡単な作業では有りません。

決して単なる翻訳作業には止まりません。

出版翻訳で完成した出版物は、言わばこうしたコラボレーションの結晶なのです。

その実態を皆さんに知っていただくために、一冊の翻訳書が生まれるまでの過程をここで追ってみることにしました。

出版翻訳とは、言うまでもなく外国語で書かれた著作物を日本語版として作り替える作業です。

これが出版翻訳と呼ばれる仕事である。

もっともそのプロセスそのものはさほど複雑ではありません。

それでは出版翻訳という作業、つまり出版翻訳された一冊の本が完成して出版されるまでには、一体どのような過程を辿るのでしょうか。

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翻訳という作業の流れ

出版翻訳という作業の流れとしては、まずは出版翻訳の対象となる外国の原作を見つける→原著者側と契約を交わして版権を取得する→出版翻訳に当たる翻訳家を選ぶ→翻訳作業を行なう→出来上がった訳文をチェックする→訳文が完成する→入稿、校正を行なう→印刷する→出版される、といったことが出版翻訳の大まかな流れとなります。

こうして初めて最初の外国の原作が日本語に翻訳されて、その一冊の訳書が書店に並ぶことになります。

ではここまでに至る過程で、先ほど紹介した出版翻訳の鍵を握る翻訳家、それに編集者は一体どのような役割を果たしているのでしょうか。

翻訳家の仕事は、言うまでもなく外国語で書かれた原作を日本語に移し替えて、そして日本の読者に伝える役割を担っています。

ですが出版翻訳と言って決して簡単な作業ではありません。

それでは何故出版翻訳は難しいのでしょうか。

出版翻訳の難しさは、単に文字として書かれていることだけをそのまま外国語から日本語に置き換えればいいというものではない、ということにあります。

というのも皆さんもよく考えてみてください。

読者はそもそも外国語で書かれた物語で、それが日本語に翻訳されたものを読むときに、原作者の書いた原文を読むのではなく、翻訳家の書いた日本語を通じて物語と向き合うのです。

言わば翻訳家が、原作者に代わって読者にメッセージを伝えるのです。

それだけに翻訳家には、読者の側に立って、そして原作を彩る文化的な背景等をも含めて、深く物語の内容を理解しておかなければなりません。

それだけではなく、尚且つ読者にもわかりやすい、自然な日本語で伝えるような筆力が要求されるのです。

出版翻訳に携わる場合、外国語力、日本語力だけに止まらず、その他いろいろな要素が翻訳家には要求されるのです。